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外国人の立場から見た日本の夏

毎日うだるような暑さが押し寄せてきていますが、皆さんお元気ですか?

私は、来日する前から日本の夏の暑さについて色々聞いていましたが、どのぐらい暑いか想像できませんでした。なので、日本の夏が来て、「こんなに暑い国があるなんて!」と信じられませんでした。

日本の夏と言えば、皆さん、どんなイメージをお持ちですか?

私の日本の夏のイメージは、風鈴です! アニメやドラマに風鈴の画像や音が出てくるものもあるのですが、今年の夏、私は実際に風鈴の音を初めて聞きました。それは神戸のショッピングモール「UMIE」のセンターストリートに並んでいた300個以上の風鈴でした。綺麗な音を聞いて涼しさが感じられました ♪

風鈴の他には、かき氷です!かき氷は日本ならではで、似たようなものはあるかもしれませんが、海外ではあまり見られないと思います。調べたところ、もともとかき氷は平安時代の貴族のデザートだったそうです。そんなに昔からあった習慣が現在の21世紀にも残っているのは、とてもすごい事だと思います。

それから、スイカ割りや流し素麺もとても日本らしいと思います。スイカはロシアでも夏に食べる果物ですが、家に持って帰り、皆と一緒に食べるだけです。日本のように、目隠しをし、棒を持って、周りの声を聞きながらスイカを探して割るゲームはありません。なので、初めてスイカ割りに参加できた時は、とても嬉しかったです!流し素麺も、楽しみながら夏を感じられるので、とても面白いと思います。

日本には色々な夏の楽しみ方がありますね!今年は、コロナウイルスで夏のイベントに参加するのは難しいですが、来年は満喫したいと思っています!

ところで皆さん、神戸市の異常高温対策をご存知ですか? 私はこの対策にとても感動しました。 神戸のような都市では田舎より気温が高く感じられますよね?街中では、体感温度に影響を与えるのは 日射し自体から出ている暑さだけではなく、アスファルトからの熱、建物による風通しの阻害、ビルから照り返す暑さや自動車からの排熱などによって、気温が30度程度でも、体感温度は40度ぐらいになるそうです。

そのため、神戸市は様々な取り組みを行っていて、とても過ごしやすい街だと思います。東遊園地などのような人が集まる場所にはミスト装置や冷却ベンチなどが置かれ、ひんやりとした空間を作り出しています。そこに少しでも立ち寄ってみると、生き返りますよ!

それから、私は朝仕事に行くたびに、夜中雨が降っていないのに地面がびしょびしょで、「あれ?雨に気付かなかったのかな」といつもびっくりしていたのですが、それは打ち水でした!アスファルトに水をまくことで、表面温気を2度下げることできるそうです。すごいですよね! そして、神戸市では「こうべ打ち水大作戦」という取り組みがあります。これは一般市民参加型のイベントで、みんなでお庭や道路に水をまくというものです。

暑さの中で体を冷やす為に、皆さん日常的に氷を入っている飲み物を飲んだり、冷房を利用していますよね? でも、ちょっと気をつけてくださいね。

冷房が効いている部屋は快適ですが、外の暑さとの体感温度の差が大きすぎて、風邪を引きやすいです。そして、氷が入っている物を食べたり、飲んだりすると、胃の働きが鈍くなって、食欲も低下してしまうことが多いので、ご飯はきちんと食べるようにしましょう!冷房の効いた部屋での過ごし方も気を付けながら、健康管理に気を付けましょうね!


それでは、神戸市で一緒に夏を楽しみましょう! ★☆



  神戸市の「広報紙KOBE」7月号に、熱中症対策について掲載されています。是非チェックしてみてください!

・広報紙KOBE7月号 5面 「新しい生活様式とともに過ごす 夏の熱中症予防」(PDF)
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/35182/2007kobe05.pdf 

・広報紙KOBEまとめページ(神戸市HP)
https://www.city.kobe.lg.jp/a57337/shise/koho/kouhoushi/index.html