このページの本文へ

国際的な環境でビジネスを学ぶ

兵庫県立大学 国際商経学部グローバルビジネスコース
バイユズ マルダン/Bayyuz Merdan
ウイグル・トルコ

日本に留学した理由を教えてください。なかでも神戸を選ばれた理由は何でしょうか。

父が日本に留学した関係で、4歳のときに日本の徳島県に住み始めました。そこから、小学4年生まで日本の小学校で日本人の生徒と一緒に学んでいました。小学校の先生はとても優しく、友達もたくさんできて、日本での経験は子供時代のとてもよい思い出になっています。
その後はトルコで中高時代を過ごしたのですが、トルコでも日本語の勉強を続けており、また日本で暮らしてみたいと思っていました。
また、日本の高等教育の豊かさも魅力に感じていました。
神戸の大学を選んだ理由は、神戸にウイグル人の知人がいて、この学部のことを教えてもらったことがきっかけです。
今、学んでいる国際商経学部グローバルビジネスコースは2019年に新設された学部・コースで、日本人学生と留学生が一緒に学びます。 基本的には英語で学び、経済学の学位が取れるコースで、日本語を集中的に勉強する機会も用意されているので、将来グローバルに活躍するにはぴったりだと思いました。
また、徳島にいた頃に神戸を訪れたことがありました。自分にとって初めて行った都会が神戸市で、賑やかさや建物の綺麗さが記憶に残っているので、子供の頃の記憶ではありますが、影響はあったかもしれません。

いま大学で何を研究されていますか。

経済学、経営学の勉強をしています。
特に面白いのはマネジメントの授業で、チームで授業を受けています。毎週プレゼンの機会があり、刺激になっています。

神戸や日本の大学生活の魅力は何ですか。

今は寮に暮らしており、寮ではひとつのユニットに日本人学生と留学生が共同で生活しているので、国際的な感覚が身についていると感じます。自分のユニットには日本、ルーマニア、タイ出身の学生が一緒に暮らしています。

神戸での留学を通して、考え方や性格に変化はありましたか?

徳島で暮らしていたときは、日本人と同じ学校で、母国語も日本語という感覚で暮らしていたので、自分はかなり日本人に近いと考えていたのですが、やはり留学生と日本人の違いを感じることもありました。
例えば、日本人学生はルールを重んじ、留学生はそのときの気持ちを重んじるというようなことです。お互いの文化や、さらに自分自身への理解が深まったと感じています。
日本語については、トルコでも勉強を続けていたこともあり、すでにJLPTのN2を突破しましたが、現在N1に向けて勉強中です。

神戸での休日はどのように過ごしていますか。

父の知人や日本人の知り合いにあったり、友達の買い物を手伝ったりしていますね。
このコースでは受験時は英語の能力を測る試験はあるのですが、日本語は入学後から学ぶという留学生もいるので、日本語の面で学生たちを助けたりもしています。
アルバイトにも挑戦してみました。他には自分の語学力を活かして、海外の方に対して日本語のサポートをするボランティア活動もしています。神戸は港町で海外の方も多く住んでいるので、こういった機会も豊富です。
街の中で気に入っている場所は三宮ですね。雰囲気が好きです。留学生と日本人学生で一緒に遊びに行って、インターネットカフェで過ごすといった学生らしいこともしています。ボウリングやカラオケなどに行くこともありますね。
神戸は他の都市へも便利なので、月に2、3回は大阪に遊びに行くこともあります。

神戸での学びを今後、どう活かしていきますか。

大きな目標としては、自分は日本とトルコで育ち、多文化感覚と言語力を培ってきたので、それらを活かして日本、トルコ、中央アジアの国々の橋渡しになりたいと思います。
大学側は兵庫県での就職サポートや母国へ戻って架け橋となること、起業など幅広いキャリアを考慮してくれており、神戸はグローバル企業も多いことから、自分も学生の間に様々な可能性を考えていきたいと思います。

海外留学をしようと考えている自国の学生へのメッセージ。

最先端の技術があるだけでなく、世界の平和に貢献しているという観点でも、日本という国への留学をおすすめします!