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大好きな神戸で技術者として暮らす

伊福精密株式会社/営業部兼エンジニア(3Dプリンティング)
カーペルス スティーブン/Steven Carpels
ベルギー/ブルージュ(2015年4月来日)
兵庫県立大学/応用情報科学研究科

もともと日本に興味があったのですか?

子供の時からマンガ・アニメおよびアジアの格闘技に興味がありました。そんな中、ベルギーで近所に日本人が引っ越してきたことをきっかけに日本への興味がさらに強くなり、11年前に日本語の勉強を始めました。日本に初めて来たのは10年前で、関東や関西、福岡を観光しました。

学生時代はどこで何を勉強していましたか?

ベルギーでは生物学や動物学の修士課程まで修了し、卒業後は高校教員として働いていました。その後、関西に旅行した際にできた日本人の友人の紹介を得て兵庫県立大学で応用情報科学(ヘルスケア情報科学)を専攻に留学し、修士号と博士号を得ました。ベルギーの高等教育は個人主義的であるのに対して、日本では先生や他の学生と連携して研究を行うところが違うと感じました。

神戸を選んだ理由は?

友人が大学を紹介してくれたことも理由にありますが、旅行に来た時にたくさん友達ができたことが大きな決め手でした。神戸の綺麗な景観と国際交流の機会が多くて友達を作りやすいところが大好きです。できれば永住したいと考えています。また、修士課程の2年目~博士課程卒業までの4年間は神戸国際コミュニティセンター(KICC) の奨学金を受けられて非常に助かりました。

日本の魅力は何だと思いますか?

自分が慣れ親しんだ欧米文化とは全く違うところが一番の魅力です。花見や夏祭りなど季節のイベントが多く、社交の機会があるところも好きです。焼肉とベルギービールの組み合わせは最高ですよ!

日本語はどうやって勉強しましたか?

基本的には独学で勉強しました。ベルギーで家の近くに開校された日本語教室に通っていましたが、授業は1週間に1回しかなかったため、近所に住んでいた日本人と積極的に話して練習しました。日本で就活が始まる前に、日本語能力試験の2級を取得しました。

伊福精密株式会社は切削加工・付加製造の会社ですが、業務内容はどんなものですか?

現在は主に営業を行っています。海外とのやり取りも多いので、英語と日本語を使って働いています。3Dプリンティングのために設計や3Dデータを作成することもあるため、会社のサポートのもと、研修や資格の取得も行っています。

どうやって今の職場を見つけました/決めましたか?

神戸市が主催する、外国人向けの就職フォーラムで見つけました。それまでの学生生活で神戸という街が気に入っていたため、神戸で就職したいと考えていました。今の仕事はベルギーでの勉強内容と、日本での勉強の双方の知識を生かせるため気に入っています。また、社内教育や実務を通じて沢山のことを学んでいるので、それが無駄にならないように今後も頑張っていきたいと考えています。日本の企業にはまだ終身雇用の風土が残っていて、教育サポートが充実しているのが良いところですね。

日本で就職活動を行う中で、大変だったことは?

ベルギーでは学校を卒業してから就職活動を行うのが一般的なため、日本で論文を書くのと同時並行で就活をするのが大変でした。私は5月ごろから本格的に動き始めたのですが、SPIの勉強や就活情報サイトへの登録など、もう少し早く(1,2月から)開始すべきだったと感じました。

週末など、プライベートでは何をしていますか?

最近はコロナで家にこもることが多いので、よく映画を見ています。以前は友達とバスケをしたり飲みに行ったり、カラオケに行ったり、ご飯にもよく行っていました。関西のたこ焼き、お好み焼きは最高です。また、神戸にあるベルギーレストランでは美味しいご飯とベルギービールも飲めるのでよく通っています。コロナが収束したら国内旅行にも行きたいです。

学生時代は兵庫国際交流会館に住んでいて、「大学コンソーシアムひょうご神戸」が主催するイベントによく参加していました。茶道体験をしたり、国際交流イベントでベルギーのことを紹介したり、年齢や国籍に関わらずたくさん交流機会があって楽しかったです。

日本留学/就職を考えている学生にメッセージ

日本での留学や就職が夢なのであれば、その夢を諦めないでください!私のように、きっと叶えることができます。