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大好きな日本でデータアナリストを目指す

神戸国際大学 経済学部
インドゥルウェ サンカ ヴィラジ/Induruwe Sanka Viraj
スリランカ(在日歴沖縄1年/神戸4年)

最初に日本に興味を持ったきっかけは何ですか?

実は、子どもの頃にテレビで連続テレビ小説の「おしん」を見たことがきっかけです。戦争が終わってから、日本という国が敗戦をどう乗り越えたのかに興味を持ちました。スリランカにいる間に、JICAのプログラムで一週間に一時間、日本の文化を英語で教えてくれるサービスを利用したり、Japan Expoで日本の茶道を初めて見たり、日本に関することに関わる機会は積極的に利用していました。

実際に日本に来ようと思ったのはいつで、どんな準備をしましたか?

本当は高校を卒業してからすぐに日本に来たかったけれど、言語の面でも資金の面でも準備が必要だったので、スリランカで経営学を専攻して大学に通いました。また、VISAなどについては、日本留学について色々と助けてもらえるエージェントを活用しました。N5レベルで日本に来たのですが、それでも最初はコミュニケーションがうまく取れずに苦労しました。日本語を聞いて理解ができても、なかなか言葉が出てきませんでしたね。

神戸を選んだ経緯とその結果について教えてください。

実は、気候が暖かいこととスリランカの人も多く暮らしていることから、最初は沖縄の日本語学校に行きました。そのあと専門学校に行きたいと考えていたところ、日本語学校の先生が神戸国際大学をオススメしてくれたことがきっかけです。大学の説明会が沖縄で開催されていて、参加してみて入学を決めました。4年間神戸で過ごしてみて、色んな国の人が住む国際都市なので、非常に暮らしやすいと感じます。就職するのも、できれば神戸が良いと思っています。

学校ではどのようなことを勉強していますか?

神戸国際大学の経済学部では、データの分析中心にITビジネスを研究しています。マイクロソフトのofficeツールを活用してデータを詳しくみたり、そのデータを分析して今後の売り上げ予想を立てたりといった内容です。将来は貿易関係の仕事に就きたいと考えているので、ITビジネスのスキルを日々磨いています。授業は全て日本語で、クラスにはスリランカ人が他に二人いたり、中国や東南アジアの留学生たちも在籍したりと国際的な環境で勉強できています。

日本と母国の違いはどんなところですか?

日本の、時間を守る文化がすごいですね。電車やバスはいつも時間通りくるので、とても便利だと感じます。

あと、アルバイトの文化は日本で初めて体験しましたね!これまで、日本のレストランや焼き鳥屋・コンビニなどで働いたことがあります。スリランカでは就職するという選択肢しかないので、スリランカでもアルバイトで社会を知る機会がもう少しあったら良いなと思います。

それから「違い」ではありませんが、日本で生活するようになって自分が自由になったと感じます。スリランカでは女性の役割、男性の役割のようにある程度枠にはめられることが多かったのですが、一歩国を離れてみて、自分の人生を自分で決められると気がつきました。

将来の夢や目標を教えてください。

いつかは自分の会社を持ちたいですね。スリランカでは日本の車が人気なので、その輸出入を扱うとか、日本の高齢社会で役立っている年寄りの補助器具をスリランカに届けるような事業ができたらと思います。その準備のためにも、今は就職活動で貿易関係の仕事を主に見ています。コロナ禍の影響もあって、特に留学生の就職活動は大変厳しい状況ですが、キャリアセンターのサポートも受けながら頑張っています。

これから神戸(日本)に留学を考えている人たちにアドバイスを!

日本に留学すると決めたなら、日本に来る前に日本語能力試験でN4程度を取っておくことをオススメします。そうすると日本での生活がもっと楽しめると思います。日本のお祭りや花火はとても楽しいし、山や雪などの自然も綺麗です。日本での留学は嫌なところが一つもないほど満足しています。ぜひ日本に留学に来てみてください!