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「もしも」のために!日本の医療制度

長い留学生活の中では、気を付けていても病気やけがをしてしまうことがあります。多言語対応している病院の探し方、医療通訳の利用方法、日本の医療保険制度など、慣れない国での生活で知っておきたい情報をまとめました。





■受診:専門医にかかる
日本では他国に比べて病院の専門が明確です。内科でも循環器、消化器や呼吸器などと細分化されていて、自分の疾患に合わせて病院を選びます。(詳しくはコチラのページの『●診療科目の説明』を参照ください)欧米圏のように総合診療医がいるわけではないので注意をしてください。しかし比較的軽い症状であれば、病院の専門外でも対応してくれることもあります。

*神戸市では多言語対応の相談窓口や、どの病院が開いているのか/救急車を呼んだ方がいいのかなど分からない場合の相談窓口があります。

診察後、必要であれば薬の処方箋をもらいます。病院の近くでも家の近くでも、薬局に処方箋を持っていけば薬を買うことができますが、処方箋には有効期限があるので忘れないようにしましょう。


■医療通訳サービス:予約必須
医療通訳のサービスがある病院もありますが、予約は必須です。急な体調不良などでサービスの事前予約が難しい際は、営業時間内であれば電話通訳サービスも無料で利用できます。また、英語対応が可能な病院も多数存在するので、事前に身近な英語対応可能な医療機関を探しておくと良いでしょう。どの場合も、念のため厚生労働省発行の多言語問診表を持参していくことをオススメします。

神戸の英語対応可能な医療機関    JNTO 多言語対応病院検索


■医療費:原則3割負担
日本では医療保険に加入している6歳~69歳までの国民は、医療費は原則3割負担です。保険にはいくつか種類がありますが、非正規雇用者は国民健康保険、被雇用者は協会けんぽか健康保険組合に加入しています。これにより、特殊な検査等を行わない診察受診と薬の購入費用を合わせると、かかる費用は2000円前後が一般的です。

情報元:厚生労働省

 


■国民健康保険:加入必須
3か月を超えて日本に滞在する外国人は、住民登録および国民健康保険への加入が必要です。入国後から14日以内に居住地の市役所や区役所で住民登録を行いましょう。そのうえで、国民健康保険へ加入をします。これにより上記のように医療費の負担額が3割となり、医療費が高額になった際には上限以上の金額は申請により支給を受けることができます。なお、3か月未満の短期滞在者は上記の保険には加入できないため予め旅行保険などに加入しておきましょう。

保険料は前年の日本での収入をもとに計算されます。この支払いが困難な場合は、申請により保険料の支払いの猶予/免除が認められる場合もありますので、市役所/区役所で相談してみてください。同様に、3か月を超えて日本に滞在する外国人は公的年金への加入も必要です。これについても、学生は申請により支払いが猶予される制度があります。

保険への加入手続きは住民登録と同様に市役所や区役所で受けられます。

神戸市の国民健康保険    兵庫県外国人住民向けの情報


■言語のサポート:無料サービス有り
保険加入など、窓口での日本語対応が不安な方には神戸国際コミュニティセンターに相談してみましょう。外国人市民が公的機関を利用する際の通訳者を無料で派遣しています。

※病院での診察や裁判所での司法通訳など、通訳者を派遣できないケースもありますので、上記リンクをご確認ください。


以上、今回は日本での医療体制についてお伝えしました。
もちろん何もないことが一番ですが、何かが起きる前に 自分が住みたい/住んでいる地域にはどんなサービスや病院があるのか調べておきましょう。(神戸市の情報はコチラ)皆さんの日本生活が安心安全なものでありますように!